脱・コンフォートゾーンのすすめ

人はコンフォートゾーン(快適エリア)から
抜け出すことを避ける生き物だ。
知っている世界、経験のある範囲が
安心して過ごせる場所なのだ。
生き物には生存本能があるので仕方ない。
危険な目に遭いたくない。
恥をかきたくない。
失敗したくない。
怪我をしたくない。
笑われたくない。
緊張したくない。
疲れたくない。
安心して過ごしたい。
楽をしたい。
…
挙げるとキリがないくらい、
コンフォートゾーンにとどまる理由が出てくる。
ただ、
デメリットもある。
それは
成長しない
私はこの、成長できないことが
とても恐ろしいのだ。
だから、私の場合は
コンフォートゾーンにとどまり続けることのほうが
とてもストレスになる。
これは人によるので
いい悪いではない。
どちらを求めているのか、
という好みの問題である。
例えば私は、
スペインという異国で生活をした。
それが決まったときの周りの反応はさまざまだった。
「すごいね、いいな、楽しそう!」
または
「うわー大変だね、私なら行かないわ」
どちらもいろんな人から言われた。
私は、前者の、楽しみなほうが大きかった。
確かに、
苦労や大変なことだらけで
ぐったりすることのほうが多かった。
だけど、それは私にとって
自分の限界値を広げてくれる貴重な経験だった。
未知の世界に飛び込むことは、
私にとっては必要で、
もがくことすら楽しみでもあった。
子どもの遠征から学んだこと
息子たちがサッカーをやっている。
週末ともなると、
あちこちで遠征試合がある。
ある日、
車で高速を使っても
片道2時間かかる場所での試合があった。
無事に連れて行けるのか、
不安しかなかった。
それまでは遠くても、
高速を使うこともなく、
片道30分程度だったのだ。
その片道2時間の会場は
初めての遠征だったので
チームのメンバーに同乗させてもらい
なんとか乗り切った。
しかし、試合は一度ではない。
またある日は1時間かかる場所だった。
そのとき、
よし、運転して行ってみよう!と思った。
そしてなんとか無事に行くことができた。
自分の限界値が
片道30分→1時間になった。
それが自信になった。
1時間の場所に行けたのだから、
1時間半も行ける!そう思えた。
そして先日は、
約片道2時間半の遠征に連れて行くことができた。
一度限界を超えてみたら、
どんどん限界値が広がって、
結果的に行動範囲が広がった。
そして、
試合の遠征だけでなく、
休日の日に遊びに行く範囲が広がった。
先日も片道1時間半の公園に遊びに行った。
地元にはないアクティビティを
親子でめいっぱい楽しむことができた。
以前の自分には考えられない行動力だ。
それは、
これまでのサッカーの遠征で
限界値を超えたことがきっかけになった。
片道2時間の会場なんて無理!
そう思っていた。
でも今なら、
よし、2時間くらいなら行けるぞ!
という距離になった。
これは、コンフォートゾーンを飛び出したことで
得られたものだ。
コンフォートゾーンを抜ける際のポイント
ひとつ気をつけたいことがある。
コンフォートゾーンを出る時に、
出過ぎないこと
遠征で例えるなら、
いきなり片道3時間の距離にトライしない、
ということだ。
コンフォートゾーンからあまりに飛び出しすぎると
無理をすることになり、
負担が大きすぎて嫌になる可能性が高い。
その結果、次は2時間すらトライしたくなくなってしまう。
これがもっと難しい挑戦だとしたら、
トラウマになったり、
そのこと自体がネガティブなものになる可能性がある。
なので、
飛び出す時は、
少しずつ、そして成功体験を積み上げることが重要だ。
しかし例外もある。
無難な目標も成長にはならない
かといって、
あまりに無難すぎるトライは
変化が起きないこともある。
例えば、
私はアナウンサー試験を受けるとき、
キー局の試験から受けた。
この場合は、
コンフォートゾーンからはみ出しすぎている自覚があった。
それでも全力でトライした。
なぜなら、
その無謀なトライの失敗は不可欠だったからだ。
失敗をすることでしか得られないことがある。
最終的にローカル局で内定することができたが、
もしこれが
最初からそのローカル局受験からスタートしていたら
絶対に内定できなかったと断言できる。
それまでの失敗を生かし、
無理をしてでもトライしてきたことが
そのローカル局の試験の成功につながったからだ。
このさじ加減は自分で見極めるしかない。
ただ、本当に叶えたい目標や夢があるなら
自分のレベルよりもうんと高いゴールを目指すくらいが
ちょうどいい。
例えば学校の受験もそうだ。
難しいレベルを目指して努力すると、
そこに届かなかったとしても
成長していることが実感できる。
間違いなく言えるのは、
コンフォートゾーンから少しでも抜け出すことが
新しい自分を見つける方法のひとつだということ。
新たなチャレンジをどんどんしていこう。
限界値を上げると世界が広がる。
私もまだまだこれから
飛び出していくつもりである。















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