反射的にしてしまうクセと危機感〜円安

レートを見てドヒャ〜!

「1ユーロはいま、日本円でいくら?」
というのは、ユーロ圏で生活していると
常に気になるもの。

数日前、
ついに160円を超えたのを見て、
もうびっくりしたわけです。

びっくりよ

まじですか。ホントですか。

じわじわ上がっていて
なんとなくこうなるかもと思っていたものの、
実際に数字として目にしてびっくり。
130円を超えて衝撃を受けていたのが懐しく感じるほど。

どうなる円安…
まだ進みそうな予感。

つい計算してしまうクセ

スペインに来たばかりの頃、
苦戦したのが金銭感覚。
それまでの人生はずーっと「円」を使う暮らしだったのに、
ある日突然、「€ユーロ」を使う暮らしに。

何もかもがユーロなので、
値段を見ても安いのか高いのかピンと来ないわけです。

そこでつい、
円だったら?という計算を
もう無意識レベルでするクセがついてしまって
それが今でも抜けない。

だからこそ、
最近はもう買い物のたびに
ヒョエーとなるわけです。

私のヒョエーのカラクリ

4年前は1ユーロ110円台だった。
(仮に115円とする)

それが今は150円。

1ユーロのリンゴがあるとすると、
4年前は115円で買えていたのに、
今は150円することになる。

円に換算すると、
同じ1ユーロなのに値上がりしていることになる。
ただでさえインフレがすごい。
スーパーの食材もすべて値上がりしたし、
(いや現在進行中…)

今日久しぶりにトイレットペーパーの値段を見ると
(9ロール入り)
以前は5ユーロだったのに、
7ユーロ超えていた。
160円/€で計算すると、
1120円。
115円/€で計算すると805円。

円だけで考えると
トイレットペーパー9個が
315円も値上がりしていることになる。
(1120-805=315)

これが5ユーロで115円/€の頃を考えると、
575円で買えていたので、
インフレ×円安で考えると、
この数年で
トイレットペーパー9個が
545円も高くなっていることになる。

とんでもない…

ヨーロッパの中でも比較的物価が安いと言われるスペインでこれ!?

逆に考えると?

円をユーロに変えようとすると、
とんでもなく痛手になることがわかった。

でも逆に考えると、
ユーロで稼ぐと、それを円に変えた場合は
増えることになる。

例えば、
毎月1000ユーロ稼いでいたとする。

(115円/€で計算すると)115,000円
(160円/€で計算すると)160,000円
になる。

稼ぐ額「1,000ユーロ」は同じなのに、
円に換算するだけで45,000円増えることになる。

これを年で考えると、
54万円の差になる

年収が54万円増えた感覚になる。
(ユーロだけで考えると何も変わっていないけど)

なぜ危機感を感じるのか?

普段の生活では
円に換算することにそんなに意味はない。
(ただ、私の換算グセがついているだけ)

日本の仕事もしたいのに、
円安下でユーロに換えると額が減ってしまう…
という問題も。

この円安、
当然ながらユーロに限ったことではなく、
世界的に見て円の価値が下がっているので

もしこのまま円の価値が下がってしまうと、
日本で貯金している100万円が
10年後に100万円の価値があるとは限らないということ。
今なら100万円で買えるものが、
将来的に120万、130万になり、
買えなくなってしまうことになる。

そして、
ひと昔前は、東南アジアから日本に出稼ぎに来ていた人もたくさんいたが、
今は日本円で稼ぐと損をするので自国で稼いだ方がいい、
という東南アジアの人が増えているそう。

そして、海外の人からすると
日本のものがあまりに安いので、
日本のものを海外の人が買い占める、ということも起きる。
土地だってそう。
日本の土地を外国人が買い占めている。
(北海道のニセコなどが顕著)

日本は給料もずっと上がらず、
失われた30年と言われているほど。
給料や物価がどんどん上がっている外国からすると、
日本は激安パラダイスになっている。

日本人が買えないものを
外国人が喜んで買うようになっている。
今、東京のホテルがとても高い。

それは、
外国人富裕層を相手にしているからだそう。
高くても外国人にとっては安い。
そうなると、お金を払ってくれる外国人相手の価格になる。

値上がりによって
日本人が東京のホテルに泊まりにくくなっている。

日本の商品やサービスは
本当にクオリティも高いし、
常に改良がされていて、
なんでも使いやすいし
(これは日本を出てから気づいた)
本当に価値のあるものがほとんど。

それなのにあまりに安い。
大人気の百均。
同じクオリティのもの、
海外では110円では絶対に買えない。
異常な安さだと思うのです。

いいものが安く手に入るのは、
消費者にとってはありがたいこと。
でも、本当にそれでいいのだろうか?

安い=いい
高い=悪い

みたいな考えで
サービスを提供する側に
あまりに我慢を求めていないだろうか?

1杯2000円のラーメンを提供するお店が叩かれたり、
高い=金儲けだ!みたいな感覚は
私はあまりいいとは思わない。
なぜなら発展しなくなるから。

いいものを提供して、
それに見合った支払いをするのは
高くてもいいと思う。

そうはいっても生活が苦しい!
というのもよくわかる。

でも、だからといって価格を下げて下げて下げて…
それは結局企業が儲からず、
その従業員のお給料を減らされるだけ。
自分に返ってくることにもなる。

給料が安くて物価が安い
給料が高くて物価が高い

自分だけの生活を考えれば
どちらにも差がないように感じるものの、

世界で見た時にどちらの方がいいのか?

となると、
絶対に後者なのは言うまでもない。
このままだと、日本人は海外に旅行すら行けなくなってしまう。
友人に
「スペインに遊びに行きたいのに円安で厳しい」
と言われることもしょっちゅう。

円安の状況で
円をユーロやドルに変えたらどうなるか?
そして海外は物価がどんどん上がっている。

航空券ですら、
バルセロナー日本で
数年前の倍になった。

このままだと日本どうなっちゃうの!?

というのが私が
タイトルの通り、
買い物のたびに危機感を感じてしまう、
ということにつながっている。
ただでさえインフレなのに、
日本円に換算するととんでもない価格になる。

私は日本人だし、
やっぱり日本が大好きなので
なんとか日本の活気が出てくれたらいいなと思っている。
(思うだけで自分にできることは特にない…)

円安にインフレ、
どうにかならぬかー!!!

という心の内の叫びを書いてみました。



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ABOUT US

tomoe
1983年生まれ 山口県岩国市出身 共立女子大学を卒業後、 yab山口朝日放送 メ〜テレ(名古屋テレビ放送)に勤務 結婚を機に退社し上京。 2人の息子を出産後 2018年11月から夫の赴任に伴い スペイン・バルセロナ生活スタート。 ワインエキスパート資格取得(2008年) ボイスワークス所属