なぜか怒られる
社会人になり仕事をしていると、
・正解のない問題、
・正解が複数あるパターン
・正解が人によってバラバラ
ということにぶち当たることがある。
そのことを踏まえていないと
無駄に苦しむことになる。
特に社会人1〜2年目なんて
わからないこと慣れないことだらけ。
私は色んなことに振り回されて悩んだ時期があった。
そして悪いことをしたわけでもないのに
なぜか怒られたりする。
そんな過去の私のように、
無駄に苦労してほしくない!
ということでこの記事を書くことに。
真面目な人ほど要注意
私は、今振り返ってみると
わりと大人の言うことを素直に聞く
おりこうさんタイプだったように思う。
正解(=大人に言われたこと)に応えることで
日々を過ごしていた。
誰かが示してくれた正解に向かって
努力をするタイプだった。
良くいえばおりこうさん、
悪くいえば自分の頭で考えていない
誰かが示してくれる正解がないと
どうしていいのかわからないのだ。
そして社会人になると、
学生の頃とは違って
その正解というものを
自分のアタマで考えなくてはならないのだ。
その、自分のアタマで常に考えるということができてなくて
苦労することが多かった。
要するに、
受け身ではダメ。
周りをよく見て、
自分でしっかり考えて、
その都度正解を自分で導き出せる
臨機応変さが必要なのだ。
人によって正解が違う問題
そして私は社会人になり、
アナウンサーという職についた。
ぶっちゃけ毎日怒られていた。
上司には常にイライラされる、
私からすれば
理不尽だらけのことが重なる時期があった。
それは私の要領がとにかく悪かったからだ。
ニュース読みでのエピソード
具体的なエピソードを挙げる。
アナウンサー業務の一つに、
「ニュースの原稿を読む」というものがある。
ニュースの尺は決まっている。
例えば放送枠が3分間だとすると、
3分きっちりでニュースを読む必要がある。
お昼のニュースや
21時前に数分流れるニュースを見ても、
ニュースが終わるとぴったりCMに入る。
それは、
ニュースが終わったからCMが始まるのではなく、
CMが始まるタイミングに合わせて
ニュースを終わらせているからなのだ。
そのためには、
このような準備がされている。
まず、
デスクが用意してくれた原稿を
アナウンサーがストップウォッチで測りながら
下読みをする。
例えば、
1分でまとめたい原稿だとする。
実際に読んでみると、
50秒になることもあれば、
1分10秒になることもある。
デスクにそのかかった時間を報告すると、
デスクが削ったり追加したりして、
1分になるように調整する。
デスクAの時だった。
「1分2秒でした」
と報告をすると怒鳴られた。
「2秒くらい読み方で調整しろ!
読むプロなんだろ!
2秒の誤差ならいちいち言ってくるな!」
デスクBの時だった。
デスクAの経験を踏まえ、
「1分2秒でした。でも2秒くらいなら調整できます!」
と報告した。
また怒鳴られた。
「勝手なことをするな!
2秒オーバーしたならその分原稿を調整する必要がある!」
と言われ、数文字カットされた。
2人のデスクが真逆のことを言っている。
同じことをしても、
人によって怒られたり怒られなかったりする。
細かいルールやマニュアルがないので、
それぞれが独自の考えで進めていた。
それに合っていないと
デキない新人だ、と思われてしまう。
色んな上司や先輩から言われることが、
真逆な意見、なんてことはよくあった。
一度その経験をしてしまえば、
次から相手に合わせて気をつけることはできるものの、
そうやって一度でも怒られてしまうと
確実に自分の評価は下がる。
あいつはほんと分かってないよな、
と言われてしまい、
結局損するのはこちらなのだ。
最初に貼られたレッテルを変えるのは
なかなか難しい。
相手によって正解が違う場合が多いので、
その相手に合わせた行動を取らないと
損してしまう。
このようなことがあっても、
はっきりと強く事情を説明できればいいのだが、
それが新入社員にできるかというと、
よほど強いメンタルか、賢さ、器用さを持っていないと
かなり難しいと思う。
特に真面目で素直すぎてしまうと、
いつも自分が間違っているかのような結果になってしまう。
私はそうやって、
あいつはできない、分かってない、
と言われることが増えてしまった。
私のようにはなってほしくないので、
ぜひこの経験を参考にしてほしい。
ロケでのエピソード
あるロケの仕事の時だった。
ロケでアナウンサーがカメラに向かって喋る時間は
実はとても短い。
ほとんどが、
景色だったり食べ物や商品だったり、
お店の建物や雰囲気、イメージ映像など、
映像を撮ることがロケの大半を占める。
よって出演者はかなり長い待ち時間がある。
Aディレクターは、
「ロケ車で待っててね!」という。
撮影の様子を見に行けば、
「なんで来たの?なんかあった?
ロケ車にいればいいのに…」
と不思議そうに言う。
その経験がまずあったので、
別のロケの時は車で待っていた。
その時のBディレクターは、
「なんで一緒に来ないんだ!映像の撮影中も、
することがなくても一緒に来るべきだろ!」
と怒っていた。
それ以降は、
ディレクターの考えがどうなのかを模索しながら、
それに合わせた対応をするしかなかった。
数年経験を積んでいけば
色々分かってくるだろう。
ただ、1年目でついた最初のイメージは
なかなか簡単に拭えない。
一度怒られてしまうと、
その先も怒られやすくなってしまう。
できれば1年目から、
相手の考えや基準を読む力を
身につけておくべきなのだ。
逆に、一度最初に
いい評価をしてもらえさえすれば、
怒られにくくなる。
ただ本音を言うと、
こういうことはきちんとルールとして
正解を統一してくれー!笑
(私が上司になればそうしたかったが、
辞めてしまった…)
まとめ 要領よくなろう
このように、
私の新人時代はモヤモヤのオンパレードだった。
臨機応変さが大事。
正解が人によって違うので、
相手をよく観察することが必要。
アタマのいい人はきっと、
こういうことが上手にできるのだと思う。
そして相手を怒らせないことで、
仕事がデキる、と思われることにも繋がる。
実際に仕事ができることはもちろん重要だ。
しかし!
ぶっちゃけ、仕事ができると思わせることも
円滑に仕事をする上で大事なことだ。
デキないレッテルを貼られてしまうと
その後とても苦労するが、
一度デキるレッテルを貼ってもらえれば、
理不尽に怒られることは確実に減る。
新人という時期は
どうしても理不尽なことも多いかもしれない。
正解とは生き物だ。
そのとき、その人によってコロコロ変化する。
相手をよく観察し、
自分はどう行動するべきなのか、
正解をその都度考えよう。
円滑に、ストレスなく仕事をしていくために、
ぜひ私みたいにならぬよう、
要領よく頑張ってほしい!
色んな考え方や意見がある中で
ちゃんと自分の意見をしっかり持つこと、
そして、
自分の考えだけが必ずしも
正しいわけではないと自覚すること
これができれば最強。
以上、
できることなら過去の自分に伝えたかったお話でした!
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