面接官はここを見ている⑤〜
①〜④は前回の記事を↓
今回はその続きです。
⑤話すテンポ
話すテンポというのは、
これらをまとめると、
心地よく聞き取れるテンポになっているか。
これは日常の話し方がそのまま表れます。
①の「第一印象の良さ」で
録画をお勧めしましたが、
「録音」で声や話し方を
分析することも必要です。
いや、
録音や録画でしか自分では分析できません!
おすすめどころか、絶対必要です。
スマホで十分です。
今からできます。
面接の時だけ良く見せることは難しい。
とにかく客観的に自分を見る目が
大事なのです。
⑥会話のキャッチボール
会話のキャッチボールで一番重要なのは、
聞くことです。
自分では聞いているつもりでも、
意外と、無意識のうちに
相手の話を聞いていないことが多いのです。
相手の言葉をきちんとキャッチしないと、
投げ返すことができません。
テレビなどで見る会見やインタビューでも
本当に多い。
質問に全然答えていない。
全然関係のない話がダラダラと始まって、
最後の方にさらっと質問の答えが出てくる。
ひどい時は、
質問の答えがないこともあります。
冒頭ですぐ質問に答えることが大事。
的確に相手の質問に答えるために、
面接官の質問をよく聞こう
さらに!!!
ここからが大事。
面接官の質問にただ答えるだけでは
まだ足りません。
面接官の質問の意図を読み取ること!
どういうことかというと、
・なぜ面接官はその質問をしてくるのか。
・質問の目的は何なのか。
・何が知りたくて
その質問をしてくるのか。
質問には必ず意味があります。
自分の話したいことではなく、
相手が聞きたいことを話す。
質問を深読みしよう。
なぜなら、
トンチンカンな質問が
突然やってくるからです。
ある局で訊かれたのは
「高校の校歌の歌詞を教えてください」
でした。
意味不明ですね。
しかも最終面接で訊かれました。
この質問の意図は一体なんだったのか。
これらについて、
質疑応答についてはまた別記事にします。
⑦機転がきくか(柔軟性)
実際にアナウンサーの仕事をする中で、
機転をきかせなければならない場面が
よくあります。
例えば、
司会やインタビューなど、
その時にならないと何が起こるかわからない、
事前に予測できない、
というような仕事もあるからです。
現場の状況や、
相手の発言や行動に合わせて
瞬時に対応が求められることが多いので、
機転がきくかは重要なポイントです。
これは⑥でも述べた
トンチンカンな質問をされた時に
どう反応するか?
という時にも見られています。
頭が真っ白になるとダメです…
失敗談も書いてます↓
⑧すぐに感情的にならない
これは入社してから学びました。
新人たるもの、
厳しい試練が待っています。
感情的になる人はどこにでもいます。
そして自分がその影響を受けることがあります。
特に新人は、
立場が弱い分、上から言われやすいのです。
カメラが回る数秒前まで
怒鳴られることもあります(笑)
そんな時に
落ち込んだり泣いたり
一緒に怒ったりしていたら仕事にならない。
グッと感情を抑えなければいけない、
さらに明るくいなければいけないという、
なんとも言えない状況もあるのです。
感情的になるのは仕方ないものの、
これを電波に乗せてしまっては失格です。
社内の人や関係者の前だけならまだしも、
視聴者やお客様の前で
感情的になってしまうのは、
仕事柄絶対にマイナスになってしまいます。
なぜならアナウンサーというのは
その会社のイメージにも繋がるので、
自分1人の責任では済まされません。
会社全体に影響が及ぶ、
という意識を常に持つ必要があります。
これは新人研修でも何度も言われます。
会社の顔だということを忘れてはいけません。
とはいえ、
いつも抑える必要はありません。
その瞬間だけ抑えればいいのです。
仕事の時だけでいい。
完全に自分を押し殺す必要はありません。
そして新人の時だけで、
だんだん言われなくなるので大丈夫です。
そして自分が先輩になった時は
新人さんに感情的にならないように(笑)
⑨素直さ
これもアナウンサーに限ったことではありませんが、
素直さはかなり重要です。
なぜなら、
会社は最初から完璧に仕事をこなせる人材を
求めているわけではありません。
これから成長できるか、
伸びしろがあるか、
という「可能性」を見ています。
その可能性があるかどうかは、
「素直さ」があるかどうかなのです。
少々出来が足りなくても、
伸びしろがある人材の方が
どんどん成長して
結果的に素晴らしい人材になるのです。
そして成長できるのは何よりも素直な人です。
素直な人は柔軟性があり、
吸収力もあるからです。
これも日常が大事。
普段から素直な人柄であることが重要です。
まとめ
「これをすればアナウンサーになれる」
という正解はありません。
よくある受験生の悩みで、
「スーツは何色がいいですか?」
「髪型はどんなのがいいですか?」
「アナウンススクールはどこがいいですか?」
「アナウンサーに有利な大学はどこですか?」
「ミスコンに出ると有利ですか?」
「アナウンサーになるためにどんなバイトがいいですか?」
「アナウンサーになるには何をしたら有利ですか?」
これらは全て答えがありません。
何でもいいんです。
大事なのは、
その人がどんな人間なのかであり、
スーツの色もアナウンススクールも
経験したバイトも全て関係ありません。
そして、
ある会社では評価されることが
別の会社ではマイナスになる、
ということも多々あります。
会社には、相性やカラーもあります。
なので、
答えはない、
もしくは答えがたくさんあってわからない
というのが答えです。
間違いなく言えるのは、
すんなりタイプだろうが
苦労タイプだろうが関係なく、
みんなめちゃくちゃ努力をしているし
みんなめちゃくちゃ悩んでいる。
すんなり内定できている人が
努力や苦労をしていないわけではありません。
必ず全員悩むし、苦労するし、
努力もしています。
すんなり内定タイプにはその良さが、
粘って内定タイプにはその良さが
それぞれあります。
色んなタイプの人がいていいのです。
こうでなければならない、
という明確なタイプはありません。
存在感があって
華がある人が重宝される場もあれば、
控えめでもゲストをしっかり
際立たせる人が重宝される場もあれば、
話が上手な人が重宝される場があり、
聞き上手が重宝される場があり、
現場によって様々なのです。
そして、
自分がどの立ち位置にいるべきなのか、
判断する力も必要です。
必ず自分に合った場があるはずです。
一番大事なのは、
アナウンサーになりたいという本気度です。
本気度があれば、
努力も行動もハードルが下がります。
面接というのは、
面接官を説得する場です。
「説」明して納「得」させる
それが「説得」です。
私を採用してくれたら、
必ず会社にメリットをもたらします!
という説得をするのが面接です。
そして、
今からすでに
内定した後、
アナウンサーとして役に立つことを
始めるのです。
私の恩師が教えてくれたのは、
アナウンサーに内定する方法ではなく、
「内定した後に生き残っていくアナウンサー」
でした。
ぜひ、内定をゴールにするのではなく、
生き残っていくアナウンサーを目指して
受験に臨んでみてください。
必ず差が出ます。
変わります。
内定はゴールではなくスタート!
・早口になっていないか、
・間がきちんと取れているか、
・間を取り過ぎていないか、
・クセがないか
(えー、あのー、が多いなど)
・語尾が消えていないか