アナウンサーや役者だけのものではない
「発声練習」や「滑舌練習」
と聞くと、
アナウンサーや役者など、
「話すことを職業としている人がするもの」
と思う方もいるかもしれません。
これが
なんともったいないことか!
私はアナウンサーという仕事がきっかけで
訓練しましたが、
それはとてもラッキーなことでした。
どんな職業でもコミュニケーションは絶対必要で、
ハキハキと話せるという力は持っておくべきなのです。
さらに仕事に関係なく、
プライベートでもコミュニケーションは必須。
身につけてよかったと思うことがよくあります。
- 伝えたいことがスムーズに言える
- 相手にわかりやすく伝わる
- 堂々と話せる
- 喋ることが楽になった
- 説得力がつく
声を鍛えるとはどういういこと?
私がよく例えるのはこの2つです。
- 料理人が包丁を研ぐ
優れた一流料理人が、
全く切れない包丁で料理をするとどうなるか?
食材の断面はボロボロ。
なかなか切れないことによって、
料理中も大きなストレスを感じることに。
→料理のクオリティが下がる
- 演奏家が楽器のメンテナンスをする
優れた一流の天才演奏家が、
メンテナンスのされていない楽器で
演奏するとどうなるか?
→良い音が出ず、素晴らしい演奏にならない。
立派な意見を持っている人が
小さな声でボソボソと伝えると
どうなるか?
→相手に伝わらない、説得できない
何が言いたのかというと、
もったいないということ。
どんなに腕が一流でも、
道具がメンテナンスされていないと、
クオリティの低いものができあがる。
声というのは、
コミュニケーションの道具。
料理人にとっての包丁、
演奏家にとっての楽器
なのです。
声を鍛えて磨くことは、
料理人が包丁を研ぐように、
演奏家が楽器をメンテナンスするように、
プロが自分の商売道具を
ベストな状態にしておくことと同じなのです。
もし今あなたが、
切れ味の悪い包丁で料理をしている状態だとしたら
もったいないと思いませんか?
切れ味のいい包丁を手に入れよう。
道具が良くないと、
いくら腕があっても生かせないのです。
どんな魅力的な内容も、
それを伝える道具がしっかりしていないと、
伝わるものも伝わらないのです。
コミュニケーションにとって大事な道具、
声を鍛えよう!
「内容」は後からでいい
就職活動や会社でのプレゼン、
営業活動、商談・・・
コミュニケーション能力は
仕事で欠かすことのできない
重要な能力の一つです。
内容はもちろん大事ですが、
同じ内容でも、
伝え方で大きく印象も変わります。
「どんな人がどう伝えるか」
内容の印象を大きく左右するのが
「伝え方」なのです。
とても優れた内容なのに、
モゴモゴと自信なさそうに伝えられたら、
聞いている方は不安になります。
堂々としっかり、自信を持って伝えれば、
相手は前向きに聞き入れてくれます。
自信を持って堂々と伝えられるようになれば、
内容も後からついてくるのです。
まずは相手に伝えるための手段である
「声」をしっかりさせることが大事です。
声を意識する人は少ない
声というのは、
コミュニケーションの基礎なのです。
でも、
自分の声を意識する人はなかなかいません。
声がしっかり出ているか?
というのが
伝える上でかなり重要なのに、
とてももったいないと思うのが、
声を意識する人があまりに少ないことです。
(声についての記事もぜひ↓)
*もちろん内容・中身も大事ですが(^^)
じゃあ何をどうしたらいいの?
ざっくり簡単にいうと
まずはハキハキと話すことから。
- 発声…腹式呼吸で声を出す、など
- 滑舌…外郎売をひたすら読む、など
これらについては
詳しくはまた別記事で!
別に普段、
日本語を使う上で困ることはないし、
会話だってそれなりにできてるし。
発声に滑舌って・・・
アナウンサーでも役者でもないし、
話すための訓練なんて必要ないよね?