1時間で表情が劇的に変化 コミュニケーション能力を伸ばす方法

大学生に講義をすることに

ある時、

「コミュニケーション能力の向上」
というテーマで講義をしてください

と母校(大学)で依頼を受けたことがありました。

受講者は大学生15人程度。

その依頼を受けて私が大学側にお願いしたのは、

「大きな声を出しても差し支えのない教室にしてください」

という1点。

一方的に私が話す講義ではなく、
学生たちにあることを実践してもらう講義に
したかったのです。

話をただ聞くだけの講義では何も変わらない。

実践体感が大事だと、
私自身が経験で学んだからです。

私が講義で一番の目標にしたこと。

それは、

大きな声を出してもらおう!

なぜ「発声」が重要なのか?

私が講義で実践したのは
発声練習でした。

「コミュニケーション能力」と聞くと、
話す内容や話し方などの
ノウハウを期待する人も多いと思います。

別に声は出ているわけだし、
なぜ発声が重要なの?
わざわざやる必要ある?

普段、自分の声について意識している人は
ほとんどいないと言っても過言ではない。

しかし、

コミュニケーションの基礎

内容以前に
はっきりと相手に届く声が出せるかどうか
・相手に心地良く聞こえているか

コミュニケーションの基礎はここにあります。

いくら内容が良くても、

声が小さかったり、
ボソボソと話していたり、
モゴモゴとして聞き取りにくいと

内容がきちんと伝わらない

という、
もったいないことが起きてしまうのです。

逆を言うと、

ハキハキと相手に届く声で
堂々と心地いい声で伝えれば、

相手に話の内容を聞いてもらいやすい

というメリットがあるのです。

内容は後からでいいのです。

具体的に行ったこと

私がその講義で行ったことは

とにかく大きな声を出させることでした。

もちろん声の出し方が重要です。

発声の際に気をつける点

×突然喉から大きな声を出してしまうと
 喉を痛めたり、
 かすれ声になってしまいます。

○正しく発声するには、
 お腹から声を出す必要があります。
(よく言われる腹式呼吸です。)

といっても、
「お腹から声を出してください!」
と伝えたところで、
具体的にどうすればいいのかが
なかなか伝わりません。

その「腹式」っていうのが、
説明されてもイマイチわからない!

なので、
私も一緒になって発声をし、
学生ひとりひとりの隣で実践して見せました。

言葉で説明するよりも
お手本を見せた方がわかりやすいからです。

そして、実際に私がやって見せたのは、
もう一つ理由があります。

小さな子どもたちは、
思うままに叫んだり大きな声を出すものの、

ほとんどの人は大人になるにつれて、
大きな声を出すこと自体が無くなるからです。

ということは、
大きな声を出すことに抵抗を感じます。

恥ずかしい!

という、もっとも厄介な現象です。

これを乗り越えてもらうために、

私が率先してその恥ずかしさを
やって見せることが必要でした。

・・・最初はみんなドン引きでした。

実際に目の当たりにした変化

最初、
学生たちはびっくりして笑っていました。

学生たち

は?
この人本気で言ってるの!?
発声練習ってどーゆーこと!?
恥ずかしいんですけど!

幸運だったのは、

この講義に参加しているのが
とても真面目で素直な学生ばかりだったこと。

照れながらも、
私の恥を捨てた実践を見て、
一緒に発声練習に取り組んでくれました。

隣で私はお手本を見せて
引っ張ったつもりです。

それに学生たちは一生懸命応えてくれました。

時間の経過とともに慣れてきたのか、
気づいたらその場から
恥ずかしさというものは消えていました。

そして講義が終わり、
教室から出て行く学生たちを見ていると、

明らかに
みんなの表情が変わっていた

恥ずかしさを乗り越えたのと、
大きな声を出した爽快感と、

ひと言で表すと、

殻を破った感じです。

吹っ切れたような、
明るい清々しい表情をしていたのです。

発声練習をした結果
  • 表情の変化
    ・明るい
    ・清々しい
    ・吹っ切れている
  • 恥ずかしさを乗り越えた
  • 自分の殻を破った
  • 普段しないことを実践
  • 声が出しやすくなった
  • 笑顔になった

私はアナウンサーの恩師から、

「大きな声を出すと明るくなる」
と教えられていました。

それが本当のことであると、
講義を通して私も学ぶことができました。

この光景を見た時は本当に感動しました。

他にも発声練習のメリットがあります。

同じ大きさの声で話す時、

  • 大きな声を出せるという前提があってボリュームを抑える
  • ただ精一杯その大きさの声を出す

同じ大きさの声でも、

この二つには大きな違いがあります。

もっと大きな声も出せる、
という前提でボリュームを抑えた声の方が、

聞き取りやすい声なのです。

そしてその方が
話す自分も余裕が持てるのです。

先述の通り表情に明るさも生まれ、
相手にも好印象を与えられます。

この感覚は
実際にやってみないとわかりません。

そしてほとんどの人がやっていません。

だからこそ、

発声練習をすることは
人と大きく差がつく訓練だと思っています。

私は職業柄実践してきたので、
そのメリットを痛感しています。

発声練習、やってみませんか?

まとめ

大きい声が出せるメリット
  • 聞き取りやすい声になる
  • 話す自分も余裕が持てる
  • 表情が明るくなる
  • 好印象を与えられる

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ABOUT US

tomoe
1983年生まれ 山口県岩国市出身 共立女子大学を卒業後、 yab山口朝日放送 メ〜テレ(名古屋テレビ放送)に勤務 結婚を機に退社し上京。 2人の息子を出産後 2018年11月から夫の赴任に伴い スペイン・バルセロナ生活スタート。 ワインエキスパート資格取得(2008年) ボイスワークス所属