アナウンサー試験 面接官は何を見ている?どんな人が内定する?

内定する人は大きく分けて2タイプ

私自身、
アナウンサー受験をしながら

すぐに内定した人、
途中で受験をやめた人、
粘って粘って内定した人、

色んな人を見てきました。

そして、
アナウンサー同期たちや
実際に一緒に働いた
アナウンサーの先輩方と接してきた中で
私が感じたのが、

アナウンサーに内定する人は2タイプある

ということです。
それをもっと掘り下げてみました。

あくまで私視点ですが、
アナウンサー試験を受けている方の
ご参考になれば嬉しいです。

(A)元々素質があってすんなり内定タイプ

私は大学2年生の時に
アナウンス教室に通い始めました。
(大手のスクールではなく、
先生1人の小さな教室です)

通い始めた時、
同い年は誰もおらず、
私以外は3、4年生の先輩だけでした。

半年くらい経って
数人ほど同い年の学生が入ってきました。

その時恩師が、
入ってきたばかりの1人の学生に
こう言いました。

「君はすぐ内定するよ」

そしてその学生は、
受験を始めてすぐの段階で
いいところまで進み、
いくつかは最終面接まで残っていました。

同じ学年の中で
一番早く教室に通い始めていたはずの私が
書類通過すらままならない中、

恩師の言う通りその学生は
すぐに内定しました。
早かったー。

恩師は、
アナウンサーを目指す数多くの学生を
長年指導してきた大ベテラン。
キー局をはじめ、
全国あちこちの局に教え子がいるのです。

なので、
内定する学生は会ってすぐにわかるそうです。

このタイプが
すんなり内定タイプ。

(B)粘り強く受験して、苦労の末に内定タイプ

まさに私がこれ。

内定までの道のりが長いタイプです。

(A)のすんなりタイプと何が違うのか?

単純に(A)の逆のことで、

元々素質が完全には備わってないということです。
(自分で言いながらグサっとくる…)

(B)のタイプで内定するのは、
アナウンサーに向けて
自分をアップデートしていって
素質ではないものの
後天的に能力を身につけていくタイプです。

最初はなかなか試験でうまくいかなくても、
努力で身につけることができるのです。

私は同じ恩師に
「(今の)君は無理だよ!」
って言われていました(笑)
そんな私も内定できたので、
人は変われると思うのです。

私は遠回りしたけども、
これからアナウンサーになる人は
最短距離の努力の仕方を探っていこう!

その「素質」ってなに?

すんなり内定タイプの人が持っている
「素質」というのは

=「アナウンサーに必要とされている能力」

のことです。

この素質を持っている人、
アナウンサーじゃなくてもたまにいます(笑)

そして持っていないからといって
人としてダメなわけではありません。

あくまで、
アナウンサーになるかならないか、
という視点での話です。

私が思う素質、
「アナウンサーに必要とされている能力」
を考えてみました。

アナウンサーに必要な能力

①第一印象の良さ
②持っている雰囲気
③フットワークの軽さ
④明るさ
⑤話すテンポ
⑥会話のキャッチボール
⑦機転がきくか(柔軟性)
⑧すぐに感情的にならない
⑨素直さ

面接官はここを見ている

面接官が見ているのは、
まさに上記のような
アナウンサーに必要とされる能力が
あるかどうか。

面接で自分はどう見られているのか?
その能力はどう身につけていくのか?

順番に細かく見ていきます。

①第一印象の良さ

ドアをノックして部屋に入って、
数秒で決まる!

って聞いたことありませんか?
これはかなり当てはまると思います。

恩師がよく言っていた言葉に、

「テレビに映るということは、
他人のお宅に突然土足で上がり込むことと
同じだと思いなさい」

というのがありました。

とにかくまず大事なのは、

不快感を与えないこと。

どういうことかというと、

振舞い方、服装、髪型、表情、
態度、動き方、姿勢、目線、
声の大きさ、話し方、
さらに女性の場合はメイクなど

見た瞬間に相手に与える印象に
不快感がないかどうか。

ここをクリアできないと、
その先に進むのが難しいといえます。

実際に誰かに自分の姿を見てもらって、
第三者からの意見を聞くことが重要です。

または、
面接を想定して
自分の姿を録画して見てみること
客観的に自分を分析する方法の一つです。

録画してチェックする

・緊張しすぎて不自然な動きになっていないか、
・自分では気づいていない癖がないか、
・姿勢はきちんとしているか、
・表情はどうなっているか、
・自分の姿が人にどんな印象を与えているか

自分が面接官になったつもりで
客観的に自分を見てみることが必要です。

そして改善しながら
どんどん変えていくのです。

②持っている雰囲気

「あの人なんだかオーラがあるよね」
っていう人、周りにいませんか?
なんとなく存在感がある人。
なんか素敵な人。
やはり、面接官の印象に残ることは大事です。
そのひとつがやはり、その人の雰囲気。

ちなみに、
すんなり内定タイプの人が
人一倍持っている能力が
この「雰囲気」です。

①の「第一印象の良さ」は最低限必要、
②の「持っている雰囲気」
人と差をつけるポイントだと思ってください。

アナウンサーの雰囲気。
これを出せるかどうかが勝負です。
なぜなら面接官は、
アナウンサーとしてテレビに映った姿も
想定して見ているのです。

これは目を養うことが必要です。
面接官としての目線が必要です。

そのためには、
面接の時に
周りの受験者をよく観察してみること。

他の受験生は
どんな雰囲気を持っているか?
アナウンサーとしてテレビに出たら
どう見えるか?
面接官視点で考えてみる。

周りの受験者を見ることで
客観的に自分を見る訓練にもなります。

自分だったらこの人を採用してみたいな、
でもそれはなぜだろう?

というように、
面接官の立場で分析するのです。
そして自分に取り入れていくのです。

視点を変えれば
他の受験生から学ぶこともできます↓

コミュニケーション力・就活編 面接で進めるようになった、あるキッカケ

③フットワークの軽さ

アナウンサーに限った話ではありませんが、
フットワークの軽さがあるかも重要です。

これは自己PRなど、
自身の体験談でアピールするしかありません。

行動力があるな、
と思われるエピソードはありますか?

趣味でも好きなことでも
夢中になったことなどがあれば強いです。

生き生きとして、
話し出したら止まらない!というくらいの
エピソードがあると、
面接官の印象にも残りやすいです。

でも、その話を聞かれなかったらどうしよう?
大丈夫です。
自分で話を持っていく方法もあります。
これについては、
話が脱線するのでまた別記事で↓

アナウンサー試験・フリートークで実際に出されたテーマと回答例

そして、
もしエピソードがなければ、
作ってしまえばいいのです。
私は面接の1、2日前に
エピソードが生まれました。

ちなみに私の面接エピソードは
こちらの記事です↓

就活・忘れられないアナウンサー試験 初めて通過した一次面接 


④明るさ

まず、暗い人は採用されません(笑)
これはどの職種でも言えるかもしれません。

ただアナウンサーの場合は、
暗くなければOK、
というわけにもいきません。
ある程度以上の明るさが必要です。

では明るいとはどういうことか?

明るい=テンションが高い
とは違います。
明るさを意識しすぎて、
鬱陶しくなってはダメです。
そこを見極めるためにも、
客観的に自分を見る必要があるのです。
(なので録画はやっぱり必要)
何事もバランスが大事です。

他に普段からできることは
お腹からしっかり声を出して喋ること。
しっかりと通った声を出せる人は
明るい印象を与えます。

1時間で表情が劇的に変化 コミュニケーション能力を伸ばす方法

そして明るい=自信がある

ということにもつながります。

自信があるということは
どういうことか?

今、
アナウンサーになるために何をしていますか?

内定は、
ゴールではなくスタートなのです。

内定するためだけの努力では足りません。
入社した後のことまで考えていますか?

入社してからあなたができることは何ですか?
そのためにやっていることは何ですか?

今やっていることが
自信につながるのです。

自信をつけるために
私がやっていた方法があります。
(ほんの一例なので、何でもいい!)

例えば私がやっていたのは
「新聞記事をテレビニュース用原稿に書き換える」
という作業です。
専用のノートを作って、
それを恩師に添削してもらっていました。
(もしくはテレビで同じ内容のニュースを見て
照らし合わせることもありました。)

地方局によっては
自分で原稿を書くこともあるからです。
それを想定した練習方法がこれでした。

そしてやっていることが
面接の時の自信にもつながるのです。
これをやっているから大丈夫だ、
と思えるだけで、不安が減ります。

さらに、
「入社して仕事に生かせるように
今こういうことをしています!」
と言えると説得力が生まれます。

そして実際にやってきたことが、
入社して原稿を書くときなどに
非常に役に立ちました。

内定することがゴールではない

よく面接官からの質問で、
「アナウンサーになったら
どんな仕事がしたいですか?」

と訊かれることがあります。

ほとんどの人はそれに対し、
「こんな仕事がしたいです」
という回答することができます。

それでは他の人と差をつけられません。

入社した後、
自分に何ができるか。
会社にどのように貢献できるのか。

そのために
今何をしているのか。

「入社したらこれを頑張ります」
ではなく、
「もうすでに今やっています!!」
と言えたら最強です。

内定することを最終目標にするのではなく、
もう絶対アナウンサーになると決めてください。

そうすればやるべき行動が見えてきます。

面接では、
今すでにやっていることを
訴えることが重要です。
そしてこれを言えることが
自信にも繋がるのです。

自信をつければ明るくなります。

明るく自信を持って面接に臨めますか?

今の自分を変えるには、行動あるのみ!
今の自分には何ができるか、
一つ一つ、コツコツ。
地道なんですよね。

でも、
やったことはちゃんと自分の力になります。
何のためにそれをやるのか、
目的をはっきりさせるのが継続のポイントです。

(私で例えると、
「ニュース原稿が書けるようになるのが目的」で、
そのために新聞記事をテレビ用ニュース原稿に
書き換える練習をしていた)

目的をはっきりさせると
地道なことを続けていく
モチベーションになります。

以上アナウンサーに必要な能力
①〜④についてでした。

⑤〜はまた次回!
続き↓

アナウンサー試験 面接官は何を見ている?どんな人が内定する?→続き

コミュニケーション力を高める上で、なぜ「発声」が大事なのか 

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ABOUT US

tomoe
1983年生まれ 山口県岩国市出身 共立女子大学を卒業後、 yab山口朝日放送 メ〜テレ(名古屋テレビ放送)に勤務 結婚を機に退社し上京。 2人の息子を出産後 2018年11月から夫の赴任に伴い スペイン・バルセロナ生活スタート。 ワインエキスパート資格取得(2008年) ボイスワークス所属